機能性表示食品があれば魚を食べなくても良いの?

機能性表示食品は、魚から抽出した成分を使用しているものがあります。この機能性表示食品を使用すれば魚を食べなくても良いと思う方もいるでしょう。魚嫌いの人にとっては健康のために無理して魚を食べずとも機能性表示食品で十分ならその方が良いと思うかもしれません。

しかし、本当に機能性表示食品があれば魚は食べなくて良いのでしょうか。

魚は食べなくても生きていける

まず魚を食べるべきか、機能性表示食品を摂取すべきかを考える前に、大前提として押さえておくと良いのが魚を食べる必要性の有無です。魚は一切食べなくても人は生きていくことができます。日本は海に恵まれてて河川も多いことからほとんどの地域で魚を食べています。

しかし、世界的に見れば砂漠の中で魚介類が一切手に入らなかった地域も少なくありません。それでも健康を維持しながら生活を送っている人たちがたくさんいます。魚が嫌いなら無理をしてまで食べる必要はなく、他の食品から必要な栄養を取っていけば良いと考えるのも賢い方法です。

魚には健康に寄与する成分が多い

魚は健康に良いから毎日食べた方が良いという意見もあります。その理由は単純で、魚には健康に寄与する成分がたくさん含まれているからです。機能性表示食品で注目されているのはドコサヘキサエン酸やエイコサペンタエン酸で、それぞれDHA、EPAと略されています。

オメガ脂肪酸と呼ばれている不飽和脂肪酸の中でも人の健康に対して寄与が大きいとされている脂肪酸です。国も世界保健機関も十分に摂取して健康を促すことを勧めています。そのため、サバやマグロのようにDHAやEPAを多く含む魚を積極的に食べる生活にした方が良いと考える人が多いのです。「参考情報 ... 機能性表示食品申請

機能性表示食品と比較するときに知っておきたいのが、魚に含まれている健康に良い成分はDHAやEPAだけではないことです。五大栄養素を見てみると一般的には高タンパク質で炭水化物は少なめです。脂質の量は魚の種類によって違いますが、上述のように不飽和脂肪酸が多く含まれているので良質な脂質だとよく言われています。

ビタミンではビタミンB群の含有量が多く、他の食品ではあまり含まれていないビタミンDも豊富なのが特徴です。ミネラルについては魚の種類による違いが大きいものの、鉄分やカリウム、マグネシウムなどを摂取できる他、骨まで食べられる小魚にはカルシウムも豊富です。

つまり、栄養がたくさん詰まっているので魚を食べると良いと言われているのです。

機能性表示食品は成分を明確にして届出をする

魚に関連する機能性表示食品について見てみると魚の中でも魅力的なDHAやEPAを機能性関与成分として使用しているケースが多くなっています。基本的に機能性表示食品は単一成分に着目して機能性を調査または研究し、機能性がある科学的根拠を示してから届出をします。

届出をするときに成分が複数あっても問題はありません。ただし、五大栄養素は含めることができず、それ以外に健康を促進することが示されている成分を明確して届け出ることが求められています。つまり、マグロの頭を抽出したエキスといった形で届出はできず、マグロの頭から抽出したエキスの成分を調べて、この成分が機能性に寄与していると示すことが必要なのです。

実際に機能性表示食品を製造するときには単一成分に精製をしてから食品に混ぜる必要はありません。マグロ由来のDHAとEPAを配合するのであれば、マグロの抽出物を配合して作って問題はありません。ただ、機能性関与成分は含有量を明記することが求められているため、分析をして含有量を確認する必要があります。

原材料にはDHAやEPAと書かずに、マグロ抽出物などといった表記をすることになります。このような仕組みなので、機能性表示食品には魚由来の有用な成分が含まれているのは確かでも、それ以外の魚由来の成分がどれだけ含まれているかはケースバイケースです。

必ずしもタンパク質やビタミンなどが魚と同じように含まれているとは限りません。

機能性表示食品は魚を代替できない

含有されている成分について考察してきた結果から判断すると、機能性表示食品は魚を代替できないことがわかります。確かに魚に含まれているDHAやEPAなどを摂取する目的では機能性表示食品は優れているでしょう。

一般的には含有量を高めにしていて、魚から摂取しようとすると大変な量でも簡単に摂取できるようにしています。ただ、機能性表示食品には魚に含まれているさまざまな成分が全て含有されているわけではありません。魚の代わりになるわけではなく、魚に含まれている魅力的な成分の摂取手段として活用できるだけなのです。

また、魚を食べれば機能性表示食品を代替できるというわけでもありません。機能性表示食品の形態は自由なので、サプリメントのようにすることもドリンクにすることもできます。サプリメントやドリンクは栄養成分を調整しやすいのが特徴です。

小魚から摂れるカルシウムは子供や高齢者にとって重要とよく言われています。その点に着目してカルシウムもDHAも摂れる機能性表示食品を開発することもできます。さらに低脂質で低カロリーにすることでエネルギーの摂取過剰にならないようにすることも可能です。

このように魚とは違う栄養バランスにできることから、魚も機能性表示食品を代替できないのです。

魚を食べる負担を減らすのに機能性表示食品は効果的

機能性表示食品は魚とは別物だと考えて付き合っていくのが適切です。健康的な生活を送るための補助的な食品として考えると上手に食生活に取り入れられるでしょう。特にDHAやEPAを摂取するのに魚が良いと知った人の場合には、魚を食べる量を減らすのに機能性表示食品を使うのが効果的です。

毎日食べていると魚好きの人でも飽きてきてしまうこともあります。魚嫌いの人にとってはストレスを軽減することにつながるでしょう。普段から魚を食べている人も、機能性表示食品に含まれている他の成分が健康に寄与する可能性があります。

栄養バランスを考えて補助的に活用し、健康的な生活を送れるようにしていきましょう。

機能性表示食品は魚を食べる補助として使おう

機能性表示食品には魚の魅力的な成分として知られるDHAやEPAがたくさん含まれているものがあります。不飽和脂肪酸を大量に摂取するには簡単ではないので、機能性表示食品を食生活に取り入れるのは大切です。ただ、魚には他にもたくさんの栄養が含まれています。

魚を食べなくても良いというわけではなく、機能性表示食品は補助的に使うものだと考えましょう。